つぶやきNO17「全国学力調査」

2007/10/14

この「つぶやき」は、
教育プロデューサー、国際理解教育情報センター代表藤井誠が、日頃の雑感を中心に活動状況を交えて発信しています。

【つぶやきNO17】テーマ「全国学力調査」
NHKニュースでご存知の方も多い方と思いますが、43年振りに「全国学力調査」が実施されました。結果は、基礎学力は及第点。しかし「考える力」に課題ありとの結果でした。
教科教育の授業数は、「ゆとり教育」の導入により減少しています。その結果、学力低下が問題とされ、授業数増加が検討されています。しかし、現状は違った数値が出されました。
どこに要因があるのでしょうか?
第一に、保護者は抜け目ないと言うことです。
「確かな学力」より、「確かな成績、そして進学に就職」。現代社会の状況に対応して、しっかり塾への投資でカバーをしています。
第二に、「考える力」の課題は、総合的な学習の時間に成果がないと言うことです。
現場が、教師が、総合の目的や意義に対応できていない。「全国学力調査」の上でも実証された形です。
第三に、教育改革は何も成果が出ていないと言うことです。授業数の増加をどう活用するのか?教える内容が増やされるだけでは、充分に理解は得られないと思います。
「考える力」は、文部科学省の「確かな学力」の根幹です。教科教育で習得したことを試したり、使ったりすることができる。今回の「全国学力調査」をどのように捉えるか?注目されるところです。
私自身は、授業数を増やすことは賛成です。増やした分は、教科教育において「知る、考える、試してみる」の「総合的な教科教育」に移行していくべきと考えてます。そして、総合的な学習の時間は、英国の市民教育的にすべきです。これからは、食育、国際理解、環境など、様々な課題解決学習を学び、社会の一員としての自覚と責任、そして行動する力を育むことが重要です。
ただ、課題は山積です。
第一に、文部科学省がしっかりとした哲学を示すことができるかです。周りのことばかり意識して、八方美人的な姿勢であれば、誰も付いて来ません。
第二に、受験問題です。受験が存在する限り、保護者の意識は「確かな成績」です。また、それに応えるための教師、学校、教育委員会の対応があります。
第三に、考える、試してみると言った取組みをどのように定着させるかです。これは教師の力量が問われます。教師の力量は、教員養成からの問題となります。大学改革も必要です。
いずれにしても、教育改革は、まだまだスタートラインに立ったばかりと言えます。

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